しばらく天気が悪くてレモン彗星の観測ができていなかったが、久しぶりに透明度の高そうな晴天だったので月夜だけれども緑の村へ出撃。
2730頃現着、なんと！双眼鏡を忘れてきてしまっている。まぁいいや、忘れ物すると晴れるよね。
ささっと望遠鏡を組み上げて、ファインダーでおおぐま座のお尻あたりを探すと、すんなりと彗星が見つかる。主鏡で見ると、少し尾が伸びているようだが、イオンテイルのような細い印象とは違う、コマがそのまま伸びたような尾。写真の雰囲気とはちょっと違う。月夜でもしっかり見えている。最初の頃の小さい印象はなくなって、コマの大きさもまぁ普通かな。地心距離が詰まってきているのかな？
カメラも出してきて、とりあえず向けてみると、動画モードのプレビューで尾が伸びているのが分かる。月夜で背景が浮いているのになかなか立派だと思う。赤道儀に乗せ換えて、静止画でも連写しておく。意外としっぽが長い可能性を考慮して、構図はちょっと余白を多めに。最後、動画ももう一度確保して撤収。順調な感じ。
双眼鏡がないので、光度目測はちゃんとできていないけれど、5等台半ばかなぁ。
結局、前回9月22日朝以来、明け方に月なしのうちにレモン彗星を見るチャンスを逃してしまい、満月になってしまった。夜中に目覚ましをかけて起きるつもりが寝坊してしまい、大急ぎでカメラと双眼鏡だけ持って土木事務所へ。
ところが、すっかり曇っていて星が見えない。月が透けて見えていて、北側の山には雲がかかっているのが見える。霧か。標高を上げたら抜けられるかもと思い、川上村方面へ転進。
途中月がきれいに見えるところがあって、やはり局所的に霧が湧いているのだろう。大滝トンネルを抜けると、結構晴れているように見える。いつもの観測場所へ。月明かりと薄明で星が少ないけれど、カメラを向ければすんなりとおおぐまの後ろ脚を捕まえられる。ズームすると、彗星像がわかる。おや、イオンテイルも出ているようだ。背景が明るくなりつつあるのに、（カメラ越しに）見えるとは思っていなかった。早速動画モードで少し記録を取る。
双眼鏡を向けると、かすかではあるが、ちゃんと見つかる。すぐ近くに恒星があり、それと見比べれば点像じゃないことは明らか。さすがに9×35では尾はわからない。
静止画も撮っておいた方がいいかな、と思い、赤道儀じゃないので2秒×120コマで連写。その間に光度目測で周辺の星と比較する。すぐそばの恒星よりかはちょっと明るいように見るが、なかなか近くに同程度と見える星がない。
静止画の露出が終わったので、もう一度動画モードで撮影して、背景が夜明けを感じるようになってきたので撤収。寝坊したけど、何とか捉えた。イオンテイルも写ってるっぽいし、まずまず順調か。
帰ってステナビで、調べてみると、なんとすぐ近くにあった恒星が6.0等と出ている。といことは、5等台後半ということか。今後が楽しみ。