よいこの観測日記250921
レモン彗星(C/2025 A6)が10月に明るくなりそうという話が出回っていて、もう観測可能レンジに入ってきているようなので早速見てみようと緑の村へ。
28時現着。東の空にかなり薄雲が出ている。これは厳しい。やまねこ座αあたりの星が見えればすんなり見つけられるだろうと思っていたけれども、やまねこ座αが見えないくらいの雲。雲が動くことを祈ってとりあえず望遠鏡とカメラを組み立てる。
カメラのファインダーを覗いてみると、雲越しにやまねこ座が透けて見える。お?これならいけるんじゃね?とズームを上げて、それらしい場所に寄せてみる。試しにちょっと録画するか、と録画ボタンを押したら、「カードがありません」!!
そういえば、月食の後、データを吸い出そうと思ってカードを抜いたままだった。んー、間抜け。
仕方ないので、望遠鏡で探してみる。すこし雲の状況がマシになってきて、ファインダーの中でぼちぼち星が見える。が、手掛かりになる星が微光なので、ちょっとファインダーでは荷が重い。この薄雲を透かしてファインダーでばばーんと見えるほどに彗星が明るくなっていないのは当然のこと。主鏡で丁寧に星図の星をたどっていくと、どうやらそれらしい像に行きつく。「あら、見えるじゃん」「ちょっと小さ目かな」その、小さいという印象が、薄雲のせいなのか、地心距離が遠いからなのか、彗星自体が小さいのか、去年のツチンシャン・アトラスで感覚が狂ったのかは分からないが、第一印象としては小さい感じ。もちろん尾は見えない。
んー、カメラで写せないかなー、とカバンをあさったら、普通の(高速書き込み不対応の)SDカードが出てきたので、とりあえずカメラにさしてみる。
それらしい場所へズームしていくと、ファインダーでも彗星像が点像じゃない感じで見えている。ちょうど雲の薄い場所にあたっているらしい。録画ボタンを押してみると、録画できたので、とりあえず記録。静止画なら低速書き込みでも書き込めるかな?と思い、静止画も少し撮影。そして雲に埋もれていく。
晴れているところの空が少し明るくなってきている気がする。薄明が始まっている。現着28時では遅かったようだ。次からはせめて27時半、できれば27時頃には来ておくべきか。
また少し雲が切れてきた様子なので、望遠鏡で見てみる。近くにある恒星よりは暗いようだ。視野内の3番目くらいに明るい星と同じくらいかな?カメラの方を覗いてみると、バックグラウンドがだいぶ青空になってきているけれど、まだ彗星像が分かるので、もう少し追加で撮影。
とりあえず、見た。見えた。まぁまぁ順調なのかな。今後に期待。撤収!
帰って来て、ステナビで恒星の明るさを調べたら、近くにあった星が7.2等だそうな。まぁそんなに明るくなってないのは予想通り。3番目の星、ってのが8.4等と出た。これと同等なら、なかなかいい感じではないだろうか。
