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2024年9月

2024年9月25日 (水)

ツチンシャン・アトラス彗星初観測240925

そろそろC/2023A3 ツチンシャン・アトラス彗星が見えてきそう、ということで、夜中に起きだして緑の村へ。28:30頃現着。雲はあちこち出ているが、東の空は晴れている。

しかし、今日の彗星の位置は厳しいな。目印になる星がろくぶんぎ座αβだが、夜明けが始まったらすぐに見失いそうだ。ざっと肉眼で見ても分からなくて、双眼鏡ではろくぶんぎαはすぐわかるが、βはよく分からない。ひょっとしてまだ稜線の中?彗星は明らかにまだ山の中。

カメラを出して組んでみる。50mmでとりあえず稜線の位置を撮影。月夜のおかげで、山がくっきり写る。軽くズームしてみると、双眼鏡で見るよりも星が写っている。慎重にズームを望遠側へ寄せていくと、ろくぶんぎβからさらに彗星方向への目印になる微光星が写ってくる。すごいな。この辺の星は6等台だろうのに。最大望遠まで寄せて、明らかに彗星は稜線の中。だが、電池は十分もつので、このまま撮影を続けてしまうことにして、ちらちらカメラを覗きつつ、双眼鏡で捜索。かろうじてろくぶんぎβは見えるものの、カメラで写る微光星はちっとも見えない。

夜明けが始まってきて、カメラの写野が明るくなってくる。露出を短くして対応するが、1/50とか1/100とかの露出になってしまう。動画の設定が24fpsなのだから、露出を短くするより、感度を下げる方が良さそうだと思ったが、撮影中は感度は変えられないのだろうか?一度撮影を止めて、感度を10万に下げて、撮影再開。

ふと稜線の上に、少し明るめの星が写っていることに気づく。像が少しにじんでいるようにも見える。「これか?」カメラのファインダーで目を凝らすと、向かって右上側へ少し尾が出ているようにも見える。「これだ!」

稜線の形と彗星の位置関係を覚えて双眼鏡でチャレンジ。

・・・見つからない。

夜明けはどんどん進んでくる。カメラの露出を切り詰めながら、稜線と雲との位置関係を再確認してもう一度双眼鏡でチャレンジ。

・・・やっぱり見えない。双眼鏡では夜明けの薄明に埋もれてしまって見えないようだ。カメラのファインダー越しならば尾も右上に向かって伸びているのが分かるのに。ちゃんと望遠鏡持ってくれば、少しくらいは見えたのかなぁ。

しばらくそのまま撮影を続けて、だいぶ空が明るくなってきた29時過ぎに撤収。

とりあえず捉えた。望遠鏡持ってくるならもうちょっと早く来ないとセッティング時間が足りないかな。

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