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2021年11月13日 (土)

よいこの観測日記211112

晴れてくる予報を信じて超早起き、のつもりが、
つい2度寝をしてしまいちょっと寝坊。
急いで大滝ダムの上へ出撃。

現着28:14。よく晴れている。
雨上がりの透明度の良さでオリオン座がよく映えている。
大急ぎで赤道儀を組み立て、カメラを乗せる。

昨夜も出撃したけど霧に阻まれ観測できなかったが、
レオナード彗星(C/2021A1)の位置は昨夜のうちに把握していたので、
「だいたいこんなもん」でカメラを向けて軽く試撮。
画面の中央近くにほわっとした彗星像があったので、
ちょっと画角を修正して、本番連写。

その間に双眼鏡で探してみる。
さすがに9×35で、「だいたいこの辺のはず」では見つからない。
撮影が終わるまで星を眺めて待つ。
うーん、東の空が白み始めているような。
天文薄明開始までまだもう少し時間があるはずなんだけどな。

カメラが止まったので、カメラを下ろして望遠鏡を乗っける。
うーん。望遠鏡出すの久しぶりだなー。
ひょっとして去年のネオワイズ彗星以来??
カメラはダークフレームの撮影。気温4度。

望遠鏡を彗星に向ける。
ピントを出していくと、
一つだけピントが合わない光があって、すぐに彗星と分かる。
思ったよりも楽勝で見える。
これならファインダーでも見えるんじゃないかと、
7×50ファインダーでよく見てみると分かる。
じゃあ9×35双眼は?と、周りの星の配列をしっかり把握して、
もう一度双眼鏡。「・・・わからん」。
さすがにまだそこまでは明るくなってないかぁ。

でも10cmでぱっと見ですぐ見えるんだから10等ってことはないよなぁ。
8等でこの空なら、9×35でわかりそうな気がするから、
9等~8等台半ばくらいなのかなぁ。

もう一回10cmでしっかり見てみる。
しっぽが見えるとしたらこっち側のはずだよなぁ、と思って見ても、
しっぽが見えるような気がしない。よく分からない。
彗星像そのものも視直径は大きいように見えない。
コマが淡くて見えずに集中度が低めの中央集光が見えているのか、
小さいコマが見えていて中央集光がわからないのか、判断がつかない。
すぐそばに恒星が並んでいて、ピントずらしで恒星像をぼかしてみると、
まぁまぁ彗星と同じくらいの明るさのように思う。
彗星のサイズをどのくらいと見定めるか難しくて結構いい加減だけど。
順調に育ってきているのだと思う。

そろそろ29時。見た。満足。
最後にオリオン大星雲に望遠鏡を向ける。
カキっとトラペジウムが見えて、ぼゎぁぁあっとガスが見えて、
「あぁ今日はほんとに空気が透明なんだなぁ」と感じる良い見え方。
一方で眼下のダム湖には真っ白な霧の塊が溜まっている。
夜露も結構降りている。片づけて撤収。

大滝トンネルからの下り坂は霧の中へと潜っていく感じ。
R169は窓から空を見ても霧の下のようでまったく星が見えない。
ふと、緑の村は霧はどうなんだろうと思い、帰り道にちょっと寄り道。
上市の駅からの上り坂は霧の中。緑の村もがっつり霧の中。
大滝へ行って正解だったらしい。

---追記

211112c2021a1s




撮影データ
カメラ:SONY α7SIII レンズ:300mmF4.5(開放)
観測地:奈良県吉野郡
感度設定:ISO80000  露出:6秒×100コマ=600秒
撮影時刻:2021年11月12日28:36~28:48
ステライメージ9で自動位置合わせでコンポジット、
フォトショップで調整。スケールバーは0.5°

 

 

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