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2020年5月

2020年5月12日 (火)

よいこの観測日記200511

雨が上がって快晴の予報。
超低空のSWAN彗星(C/2020 F8)にチャレンジしたい、と、
熊野市の海岸べりへ出撃することに。

26時過ぎに、花の窟様に到着。快晴。
防波堤に立って視界を確認する。
久しぶりにさそりのしっぽの下に広い空間を見た気がする。
もちろん東は海。
ステナビで彗星の方位を確認すると、
真東よりも少し北より・・・・って、あの岬に引っ掛かるんじゃない?!

うーん、まだ時間あるし、もう少し南へ移動してみるか。
と、R42を走ってみると、ずっと防風林が海岸と国道の間にあって、
視界が開けそうにない。あきらめて、花の窟まで戻る。
あれ?北西に薄雲が出てきてる?

意外と時間を食ってしまって、余裕がなくなってしまったので、
急いで機材を防波堤の上に展開する。
・・・と、さっきの北西の薄雲が北東側へ流れてきてない?!
そして、ペガススの四辺形から方位を絞り込んでいくと、
やっぱり岬にひっかかって、水平線から出てくることはないっぽい。
そして、薄雲が流れてきて、結局、水平線ギリギリはダメな感じに。

ペガススの四辺形はもちろん見えるのだけれど、
そこから下方向のうお座の星がほとんど見えない。
9×35でも、かなり見つけにくい。
勘でカメラを向けて30秒露出をかけてみるけれど、
カメラの背面モニターでパッと彗星が見つかったりはしない。
双眼鏡で見ていても、時々見えていた星を見失う。
雲が少しうごめいているようだ。

彗星の近くに目印になる恒星が無いこともツライ。
彗星の少し左上の、うお座ζ、η、ψ1までは双眼鏡ですっと来るけれど、
そこから先が星が見えない。
大まかに見当を付けて双眼鏡でにらむけれども、何も見えない。
カメラのファインダーでは、そのあたりの星も見えない。
勘で露出してみると、背景のカブリがだんだんひどくなってくる。
夜が明けてくる。
もう、彗星は、完全に岬の上の空に出ているはずだが見つからない。
気ばかりが焦る。望遠鏡の7×50のファインダーでも、
うお座ψ1、ψ2、ψ3、χの塊まではしっかり追えるが、
その先が続かない。低空がかすんでいるか雲がある感じ。
この辺のはず、と思って主鏡で覗いてみるが見つからない。

岬のシルエットが浮かび上がってきて、
肉眼でも夜明けが始まっていることを感じる。
ダメかー。
ほぼあきらめて、最後にもう一度、と
ファインダーでうお座ψ星群から検討をつけて主鏡を覗くと、
ど真ん中に彗星が!
見えるじゃん!
ファインダーで位置を確認しなおすと、少ししっかりした雲のすぐ上にいる。
さっきまではあの雲の中だったか。
雲を目印にして、カメラを向けて、3秒露出で連写する。

10cm屈折でしっかり見る。
しっぽは分からない。丸い姿。
大きさは大きい感じはしない。
そして、中央集光が鋭くない。
集光はしているんだけど、中心に「芯」を感じない。
薄雲越しでは見つからなくても仕方ないか。
夜が明けてくる。望遠鏡の視野も白んでくる。
ギブアップして撤収。
見た。とりあえず一目見た。見える。けど厳しい。


帰宅後カメラをチェックしたら、写ってました。

撮影データ
カメラ:Fuji FinePix S5Pro レンズ:約135mmF4.5(開放)
観測地:三重県熊野市
撮影時刻:2020年5月11日28:
感度設定:ISO3200相当  露出:3秒×23コマ(69秒)
ステライメージ7で恒星基準でコンポジット、
フォトショップで調整。スケールバーは1°

よいこの観測日記200511

雨が上がって快晴の予報。
超低空のSWAN彗星(C/2020 F8)にチャレンジしたい、と、
熊野市の海岸べりへ出撃することに。

26時過ぎに、花の窟様に到着。快晴。
防波堤に立って視界を確認する。
久しぶりにさそりのしっぽの下に広い空間を見た気がする。
もちろん東は海。
ステナビで彗星の方位を確認すると、
真東よりも少し北より・・・・って、あの岬に引っ掛かるんじゃない?!

うーん、まだ時間あるし、もう少し南へ移動してみるか。
と、R42を走ってみると、ずっと防風林が海岸と国道の間にあって、
視界が開けそうにない。あきらめて、花の窟まで戻る。
あれ?北西に薄雲が出てきてる?

意外と時間を食ってしまって、余裕がなくなってしまったので、
急いで機材を防波堤の上に展開する。
・・・と、さっきの北西の薄雲が北東側へ流れてきてない?!
そして、ペガススの四辺形から方位を絞り込んでいくと、
やっぱり岬にひっかかって、水平線から出てくることはないっぽい。
そして、薄雲が流れてきて、結局、水平線ギリギリはダメな感じに。

ペガススの四辺形はもちろん見えるのだけれど、
そこから下方向のうお座の星がほとんど見えない。
9×35でも、かなり見つけにくい。
勘でカメラを向けて30秒露出をかけてみるけれど、
カメラの背面モニターでパッと彗星が見つかったりはしない。
双眼鏡で見ていても、時々見えていた星を見失う。
雲が少しうごめいているようだ。

彗星の近くに目印になる恒星が無いこともツライ。
彗星の少し左上の、うお座ζ、η、ψ1までは双眼鏡ですっと来るけれど、
そこから先が星が見えない。
大まかに見当を付けて双眼鏡でにらむけれども、何も見えない。
カメラのファインダーでは、そのあたりの星も見えない。
勘で露出してみると、背景のカブリがだんだんひどくなってくる。
夜が明けてくる。
もう、彗星は、完全に岬の上の空に出ているはずだが見つからない。
気ばかりが焦る。望遠鏡の7×50のファインダーでも、
うお座ψ1、ψ2、ψ3、χの塊まではしっかり追えるが、
その先が続かない。低空がかすんでいるか雲がある感じ。
この辺のはず、と思って主鏡で覗いてみるが見つからない。

岬のシルエットが浮かび上がってきて、
肉眼でも夜明けが始まっていることを感じる。
ダメかー。
ほぼあきらめて、最後にもう一度、と
ファインダーでうお座ψ星群から見当をつけて主鏡を覗くと、
ど真ん中に彗星が!
見えるじゃん!
ファインダーで位置を確認しなおすと、少ししっかりした雲のすぐ上にいる。
さっきまではあの雲の中だったか。
雲を目印にして、カメラを向けて、3秒露出で連写する。

10cm屈折でしっかり見る。
しっぽは分からない。丸い姿。
大きさは大きい感じはしない。
そして、中央集光が鋭くない。
集光はしているんだけど、中心に「芯」を感じない。
薄雲越しでは見つからなくても仕方ないか。
夜が明けてくる。望遠鏡の視野も白んでくる。
ギブアップして撤収。
見た。とりあえず一目見た。見える。けど厳しい。


帰宅後カメラをチェックしたら、写ってました。

 Exy_nsiuyaeqhv7_20200513195301

撮影データ
カメラ:Fuji FinePix S5Pro レンズ:約135mmF4.5(開放)
観測地:三重県熊野市
撮影時刻:2020年5月11日27:55~27:27
感度設定:ISO3200相当  露出:3秒×23コマ(69秒)
ステライメージ7で恒星基準でコンポジット、
フォトショップで調整。スケールバーは1°

2020年5月 3日 (日)

よいこの観測日記200502

さすがに晴天続きで、ついに高層に薄雲が出てきた。
月がぽわーっと周りを照らして、ちょっとダメな天気だけれど、
おそらく明日以降は完全に曇りそうなので、
無理を承知でみずがめηを見に大滝に出撃。

途中、坂道を上っていると、
カーブを曲がったとたんに正面にぼわっとした月が現れてびっくりしたり。
そうなんだよな。今夜はもう月没が遅いんだよな。。。

26時に現着。
思ったほど薄雲は広がっておらず、そこそこに星が出ている。
だけど、月明かりがあるので、昨日までのようには星は見えない。
とりあえず、カメラをセット。

少し眠いので、月没までタイマーをかけてうつらうつらすることに。
26:45観測開始。
月は沈んだはずだが、薄雲が増えて、状況はあまりよくない。
薄雲はあるけれど、星はかなり透けて見えるので、
雲量の測定が難しい。
早速26:47に散在だけど流星を一個拾う。
幸先いいな、と思ったけれど、結局それっきり。
飛ばないし、薄雲は増えるし濃くなってくるしで、
結局27:25で観測打ち切り。
今年のみずがめηはこれでおしまいかなー。


流星観測データ
26:45-27:25(40min)
Dir:S LM:5.0 Cl:3
2647 2xxSer
Total:1 ηAqr:0 Spo:1

2020年5月 2日 (土)

よいこの観測日記200501

今夜もみずがめηを見に大滝へ。
この季節に4夜連続で快晴って、ものすごく珍しい気がする。
26時少し前に現地につき、カメラを出していると、Mnさんも到着。
今夜は昨夜よりは少し空が澄んでますねー。4月29日には及ばないですけど。


カメラをセットして、マットをひいて、観測開始。
例によって、散在ばかりが飛ぶ。
26:37に今夜最初のみずがめηが。
3等を付けたけど、Mnさんも拾ったようで良かった良かった。

・・・と、カメラのシャッター音のタイミングがなんかおかしい。
59秒露出1秒インターバルのつもりが、
30秒露出30秒インターバルになっているようだ。
ちょっと観測を中断して、カメラのセットしなおし。

戻ってきて、しばらくしたところで、
大物流星が!
おもわず「おーーーー!」と声を出してしまったが、
1.5秒くらい光っていたんじゃないだろうか。
マイナス1等。散在。

その後は、大物はないものの、みずがめηはぼちぼち流れて、
結局、100分で5個。まずまずかな。

帰ってカメラを確認したけど、
-1等の大物は、うーっすらとしか写ってなかった。
昨夜の北の空で見られなかった「大物」はどれほど明るかったんだろう?


流星観測データ
26:15-27:07(50min、中断2min)
Dir:S LM:5.5 Cl:0
2616 3xxHer
2624 2xxOph
2631 1xxAql
2632 4xxSer
2637 3ooOph
2644-2646中断
2657-1xoHer
2700 3oxLib
Total:7 ηAqr:2 Spo:5

27:10-28:00(50min)
Dir:S LM:5.5 Cl:0
2722 2ooLib
2723 3oxOph
2734 2xxOph
2737 4xxAql
2756 2oxCap
Total:5 ηAqr:3 Spo:2

2020年5月 1日 (金)

よいこの観測日記200430

みずがめηを見に大滝へ。
なんと3夜連続で快晴。
26時頃に現着。国道沿いの谷間は湿気が溜まってる。
昼間暖かったし、だいぶ空気中に水分が蒸発したのかな?
空も昨夜ほどには澄んではいない。
でも雲もないし、さっそくカメラをセットして、
寝床も作って観測開始。

相変わらず、散在ばかりが流れて、みずがめηは来ない。
今夜も0か1個かなぁ、と思っていると、
27:36に西の空に明るいみずがめηが。
そしてそこから、みずがめηが続いて、
結局4個のみずがめηが拾えた。
逆に、後半は散在が拾えず、散在少な目の結果に。

まぁ、0等のみずがめηも拾えたし、まずまず満足かな。
と、家に帰ってカメラをチェックしたら、北の空に立派な流星が!
北は見てないから気づかないよーー。


流星観測データ
26:20-27:10(50min)
Dir:S LM:5.3 Cl:0
2627 3xxSct
2631 0xxPeg
2644 4xxAql
2657 4xxSgr
2658 4xxSgr
2529 2xxBoo
Total:6 ηAqr:0 Spo:6

27:10-28:00(50min)
Dir:S LM:5.3 Cl:0
2710 3xxSgr
2731 2xxAqr
2736 0ooBoo
2739 1oxAql
2750 3oxAql
2755 3oxOph
Total:6 ηAqr:4 Spo:2

Dscf3052s
撮影データ
カメラ:Fuji FinePix S5Pro レンズ:4.5mmF2.8(開放)
感度設定:ISO3200相当  露出:59秒
撮影地:奈良県吉野郡
撮影時刻:2020年4月30日27:26

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